こんにちは、ハーベスト・クロップス 鈴木です。
先日、CVCのイベントに行きました。
で、CVCの広報について考えたんですね。
スタートアップ側ではなく、CVC側の広報です。

なので、今回は
「CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)の広報って、なんでやるの?」って話です。

投資先の発表?もちろん大事。でもね、それだけじゃもったいない。CVCの広報って、もっと奥が深い。

ということで今日は、「ステークホルダーとの会話が、どうやってエコシステムを育てていくか」っていうお話です。


CVCが広報をやるってどういうこと?

「CVCの広報」って言われても、あんまりピンと来ない人も多いかもしれません。

たとえば、

  • スタートアップへのアピール?
  • 投資発表のプレスリリース?

……うん、それもある。でもそれだけじゃCVCの本当の力は伝わりません。

CVCの広報は「一方的に知らせること」じゃなくて、「周囲との対話を育てること」。そして、信頼をコツコツ積み上げていくことなんです。


キーワードは「ステークホルダー」と「エコシステム」

ちょっと難しそうな言葉が出てきましたが、要はこんな感じです:

ステークホルダーって誰?

CVCの活動に関係してる、または影響を受ける人たちのこと。

  • 親会社の経営陣や株主
  • 投資先のスタートアップ
  • 社内の現場メンバー
  • 業界のパートナーや行政、メディアなど

「この人たちにちゃんと伝わってるか?」ってことが広報の出発点です。

エコシステムって何?

業界全体の“共創の場”みたいなもの。スタートアップ、企業、大学、投資家、行政……みんながつながって価値を作っていくネットワーク。

CVCはこのエコシステムの中で、資金だけじゃなく知見や人材、場などを提供する重要なプレイヤー。だからこそ、自分の立ち位置をちゃんと伝える必要があるんです。


ステークホルダー広報が、エコシステムを強くする!

1. ステークホルダー=エコシステムのメンバー

投資先も、親会社も、自治体も、CVCのステークホルダーであり、同時にエコシステムの構成員。1人1人とちゃんと向き合うことが、エコシステム全体の土台をしっかりさせるんです。

2. 広報は信頼を“見える化”するツール

「このCVCは信頼できそうだな」「一緒に何かできるかも」と思ってもらうには、ちゃんと考えや熱意を言葉にして届けることが大切。

3. 小さな発信が、大きなつながりを生む

プレスリリース1本、SNS投稿1つ、イベント登壇1回……そんな“点”の積み重ねが、やがて“線”になり、“面”になって広がっていきます。そうやって生まれるのがエコシステムです。


CVCがやるべき広報ってどんなの?

【スタートアップ向け】

  • noteやX(旧Twitter)で想いや実績を発信
  • スタートアップイベントに登壇・協賛
  • Tech系メディアでのインタビューや寄稿

【社内・親会社向け】

  • コーポレートサイトにCVCの紹介ページ
  • 社内報やIRで投資の成果を共有
  • 経営層によるメッセージ発信

【業界・地域社会向け】

  • 大学や行政との連携事例を紹介
  • 地域イベントでの情報発信
  • 業界全体の未来像を共有

広報は「未来に向けた橋をかける仕事」

CVCの広報って、ただのPRじゃありません。

  • 未来の仲間との出会いのきっかけ
  • 社内に向けた共感の翻訳
  • 社会に向けた信頼の発信

一つひとつの言葉が、未来の協力者を呼び、エコシステムの根っこを育てていきます。

広報って、実はめちゃくちゃクリエイティブで戦略的な活動なんですよね。


ということで、「CVCの広報ってやる意味あるの?」と思っていた方の参考になれば嬉しいです。

「どこから手をつけたらいいの?」という方は、まずは身近なステークホルダーとの対話から始めてみてください。それがきっと、エコシステム全体に広がる一歩になるはずです!

以上、ハーベスト・クロップス鈴木でした!