
はじめに:広報=「発信するだけ」の時代は終わった
「うちは広報も頑張ってます!」 「SNSは週に2回更新してます!」
…でも、反応がない。採用も営業も変化がない。そんな声をよく耳にします。
それは、広報が“情報発信”として機能していないからかもしれません。
そしてその背景には、「広報=伝える人」「マーケター=売る人」という誤解が潜んでいることが多いのです。
実は、ハベクロが重視しているのは“マーケターがやる広報”。つまり「伝えるだけでなく、届くように設計する広報」です。
この記事では、「マーケターがやる広報」の本質と、なぜそのアプローチが企業に必要なのかを解説します。
第1章:「広報」と「マーケティング」の境界線って?
まず整理しておきたいのが、広報とマーケティングの役割の違いです。
● 広報:企業の活動や理念を“外部に伝える”ための情報発信
● マーケティング:市場のニーズを捉え、“商品やサービスが売れる仕組み”をつくる活動
役割が違うように見えて、実は重なる部分がとても多いのです。
特に「誰に、何を、どんな価値として伝えるか」という問いに向き合う点では、まさに両者が交わる領域があります。
“マーケターがやる広報”とは、この重なる領域を最大限に活かし、情報を「売上・採用・信用」に直結させる設計力のことなのです。
第2章:“マーケターがやる広報”の3つの特徴
① 読者目線で構成を設計する → マーケティングでは「ターゲット設定」「ペルソナ設計」が基本中の基本。
広報でも同様に、「誰にとって、どんなメリットがある話か?」を言語化してから発信します。
・メディアに伝えるときは「記事になる切り口は何か?」
・SNSに投稿するときは「読者が共感し、シェアしたくなる視点は?」
など、“相手の立場から見た価値”を中心に構成をつくるのが大きな特徴です。
② データと感情をバランスよく使う → 広報は感情の共感が大切。
でも、マーケター視点が入ると「データ」も自然に盛り込まれます。
・SNSのインサイトを見ながら投稿の反応を分析
・クリック率や反響を数値で確認し、次の施策に活かす
・プレスリリースに数字・比較・第三者評価を必ず入れる
感覚だけに頼らず、「仕組みとしての広報」が実現できます。
③ 発信のゴールを“ビジネスの成果”に置いている → 「発信すること」自体が目的になりがちな広報に対し、マーケターは「反応が出るか」を重視します。
・SNSからの問い合わせがあったか?
・どの発信が採用面談に効いたか?
・どのリリースが行政
・金融機関の信頼を得たか?
こうした“成果視点”を持つことで、社内にも広報の意義を伝えやすくなります。
第3章:マーケターが広報を担うと、何が起こるか?
実際に、ハベクロの支援先では以下のような変化が起きています。
■ 変化1:社内に「届け方」への意識が芽生える → それまで“とりあえず発信してた”ものが、「誰に届くか」「なぜ今これを出すのか」と全員で考える文化に変わる
■ 変化2:営業・採用・IRと情報発信がつながる → 広報が孤立せず、各部門と目的を共有。一つのリリースが複数の効果を生み出すように
■ 変化3:発信が“信用資産”になる → 単なるPRではなく、ブランドの蓄積として「過去の発信が効いてくる」ようになる
まとめ:“伝える”で終わらせない
広報は、単に「書く」「届ける」だけでは不十分です。
誰に向けて、どんな価値を、どんな手段で届けるか。
それを設計し、成果まで見届けるのが“マーケターがやる広報”の強みです。
ハベクロは、単なる「代筆業」ではありません。
マーケティングの知見を持った広報のプロとして、貴社の情報発信を「伝わる→効く」に変えていきます。
情報を“言葉”に変え、言葉を“信頼”に変える。
ハベクロは、今日もそのお手伝いをしています。